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刀剣乱舞/天青 【刀剣乱舞】

第4章 最初の鍛刀


「俺は主にさんせーい」
「加州さん!?」
「主がそばにいた方が力が出るのはほんとだし、何かあっても俺が守るから大丈夫だって」
「ですが…」
「出陣までに他の刀剣男士が増えれば手も増える。問題無いと思うけど?」
「んん…」
加州清光がこんのすけを説得する姿を、悠青は目を瞬かせて見ていた。まさか加州清光が賛成し、説得までするとは思っていなかったのだ。
「じゅうぶんな戦力が、集まってから、ですからね!」
「あぁ、それでいい。気を遣わせて悪いな、こんのすけ」
「主様をサポートするのが私の役目ですから」
今ので疲れたのか、こんのすけが「ふう」とひといきつく。そんなこんのすけを撫でてやると、気持ちよさそうに目を閉じていた。
「主ってさ、撫でるの上手いよね。気持ちよかったもん」
「妹がいるのと…小動物はよく寄ってくるからな」
「主様の霊力に惹かれているのでしょうね〜。霊力を持て余せば刺のように痛く感じますが、主様は制御がとても上手でいらっしゃいます」
撫でられた格好のままこんのすけがうんうんと頷く。そこから手を離し、悠青は自分の手のひらを見つめた。
「そうだな…小さい時はこの力に振り回されることが多々あったからな…」
「主が小さい時から?」
「あぁ。俺の家は代々霊力が高い人間がうまれる家系でな」
「ふーん」
主の小さい時かぁ、と小声がきこえてきたが、あえて触れはしない。その時タイミングよく、鈴の音がチリンチリンときこえてきた。それに反応してぱっとこんのすけが立ち上がる。
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