• テキストサイズ

山桜【刀剣乱舞】

第2章 おはなし



こんのすけはそのまま、長谷部の本体に近付き刀に触れた。
こんのすけが触れた途端、刀がまた淡く光り消えた。


『これで終わり?』

「はい、これで終了です。
手伝い札を使う事によって、依頼札だけの時よりも速く手入れが済みます。まぁ、詳しくは昨日お渡ししたマニュアル本をお読み下さい」


またポンっ!とこんのすけは煙に包まれ、煙が消えると元のこんのすけが現れた。

凄いな手伝い札。
これがあれば手入れ用の人形が二人だけでも、どんどん傷付いた刀剣達を手入れできる……あ、でも私の神力の量が足りるかどうか……


「主、ありがとうございました。こんのすけも、すまないな」

『い、いえ、当然の事ですから』

「構いませんよ、長谷部殿」


私は慌てて、手を振った。
なんというか、今までこんな人と会った事が無いから調子が狂うな……

長谷部はもう一度"ありがとうございます"、と言うと自身に巻かれていた包帯をほどいた。
うん、傷は無さそうだな。


『よし!手入れも終わった事ですし、朝餉でも食べに行きますか!』

「あ、主。申し訳御座いません。今の時間帯ですと、まだ準備中かと……」

『!!そうなの?……じゃあ、手伝いしに行くかー』

「いえいえ!主はお部屋でお休みになっていて下さい!朝餉ができ次第お呼び致しますので」


部屋に戻ってもなー。荷物まだ届いてないし、漫画や本も何もないし、する事ないんだよね。


『私も手伝いますよ。人手は多いが良いでしょうし』

「そう……ですか?其ならば、また俺がご案内致しますね」


長谷部さんは面食らったように驚いた後、ゆっくり頷いて言った。


『はい!お願いします!』

「私もお手伝い致しますよ!!」

『えぇっ!と、こんちゃんは…その気持ちだけで良いかな』


流石にこんちゃんが料理するってのは無理があるよね……狐だし。


「そうですか……?ならば私は味見係を致しましょう!」

/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp