第2章 目の前に現れたのは
ゴオオオオオ
強い風と共に辺りは一瞬眩い光に包まれた。
『何!?ぎゃっ!』
被っていた帽子が吹き飛ばされた。取りに行こうとしたが光が眩し過ぎたせいで目が開けられなかった。
もう何なの!?
あまりにも強い風で、しばらくしゃがんで吹き飛ばされないようにすることで精一杯だった。
風強すぎ!吹っ飛ぶよこんなの!!竜巻だったら死んじゃうんだけど!!!
心の中で叫ぶが一向に止まない風。命の危険すら感じた。
だが、数分後、徐々に風は止み、目も開けられるようになった。
『もう、何だったの。帽子帽子…』
飛ばされた帽子を探していると、さっきまで誰もいなかったはずの場所に変わった服装をした青年?がいた。