第10章 災難とは続くものである
無事(?)自宅に到着。大した買い物をした訳でもないのにどっと疲れたような気がする…
『とりあえず、これで暫くは家に引きこもってて貰うからね。ただでさえ目立つのに碌に自分のこと隠そうとしないし。』
「隠す必要なんてどこにある?俺は俺の好きにするから放っておいて構わないぞ。」
『放っておけるわけないでしょ…』
「そのうち大学に行って授業とやらも受けてみたいものだな。いずれは買い物も1人で行くから手は煩わせんぞ?」
あーーーー絶句。あんたが良くてもこっちが良くないっての!1年の機嫌があるとはいえ、不安しかないけどどうにかやってくしかないよね…
とんだ拾い物をしてしまった大学2年の春だった。