第8章 一難去ってまた一難
画面に表示された通知には
"耀ー!私だよー!門の鍵開けてー!"
と書かれていた。
そうだった…裕香が課題教えてって言ってた…
どうしよう!!ソルと会わせるわけにはいかない…でも、約束破るのは嫌だし…
その間にも通知は増えていく。
"どうしたのー?"
"おーい耀?寝ちゃったのー?"
やばい。逆に出ないと不審がられてしまう。
そう考えた私はインターホンに出た。
『あ、ゆ、裕香?ごめんね!ちょっと2階にいて気づくの遅くなっちゃった。』
「そーだったんだ!気づいてくれてよかったー。」
『じゃあ、今開けるね。』
そして私は門の鍵を開け、玄関に迎えに行った。
「ごめんねー。遅くなっちゃった。」
『ぜ、全然大丈夫だよ!入って入って!』
「うん!じゃあ、お邪魔しまーす!」
あああああ!どうしよう!!?まだお風呂に入ってるみたいだけどいつ出てくるかわからない。二人を会わせたらいろいろ面倒な事になる…えー!彼氏!?同棲!?やばー!!!とかきゃーイケメン♡なんでこんなイケメンがいるの!?とか、王子!何それ!やば!みたいな…こうなったら先手を打つしかない。