第5章 シガンシナ陥落〜トロスト区攻防戦
今から100年以上前、人類にある天敵が現れた。
彼らと人類の間には圧倒的な力の差が存在し、たちまち人類は絶滅の危機を迎えた。
生き残った者は「マリア」、「ローゼ」、「シーナ」の3つの壁を築き、そこで100年の平和を実現させた。
だが……、
845年、超大型巨人及び鎧の巨人によって全ての日常が壁と共に破壊された。
そして、100年の空腹から解き放たれた巨人により、人類は再び蹂躙された。
人類はウォールマリアを放棄、2割の人口と3分の1の領域を失い、活動領域はウォールローゼまで後退した。
「只今より、第104期訓練兵団の入団式を行う……ッ!!」
シガンシナ陥落から2年、理由は様々だが、訓練兵団に入るべくまた新たな兵士達が入団を希望していた。
そこでは、これから新兵になる者達へとキース教団の恒例の通過儀礼が行われ、兵士としての素質をふるいかけられた。
そして、その圧に耐えられなかった者や力の無い者は問答無用で開拓者送りとなった。
無事通過礼儀を潜り抜けた者達は晴れて訓練兵団に入団する事が出来たのであった。