第3章 悔いなき選択 (後編)
"じゃあ、リヴァイの兄貴!"
"すっげぇ羨ましかった……。鳥みたいに飛び回ってさ。あれ、やってみたいんだ!アタシもっ!!"
"頼むぜ、兄貴!!地上の居住権、取ってきてくれよな!"
イザベル……、
"手入れ金だから……。アイツはもう、無理だ。せめて、いい病院探すよ"
"……、そうだな。空が抜けてるんだ!同じ暗さでも地下とは違う"
"リヴァイ……、"俺達を信じてくれ""
ファーラン……、
大切な仲間さえ守れずに私は一体何の為に……、
何の為に…………ッ!!!!
何が間違いだった…………?
私が別の機会にするという意見を貫き通さなかったからか…………?
私の勘を信じていれば良かったのか…………?
ファーランとイザベルの言葉を信じなければ良かったのか…………⁈
教えてくれ…………、
誰か教えてくれよ…………ッ!!!!
雨が降り止み、辺りは太陽の光が差し込み、明るく照らされている。
頸を削がれた巨人の体は蒸気を発して骨と化していた。
周囲では無事だった兵士達が負傷者の救助と遺体回収を行っていた。