第3章 悔いなき選択 (後編)
リヴァイは急いで馬を走らせ、全速力で来た道を戻る。
その道中で、所々に兵士達の残骸が散らばっていた。
不安がよぎる。
もし、その巨人がアイツらに出くわしていたら、
もし、その巨人にアイツらが気づけなかったら、
もし、その巨人に気づいたとして反応出来なかったら、
もし、その巨人に食われていたとしたら………………?
そんな事あるはずない、だってアイツらは、ファーランとイザベルは、
"俺達を信じてくれ"
そう私に言ったんだ、
だから、そんな、そんな事は、
ヒヒーンッ……!!
『……ッ!!』
私が乗っていた馬が何かに躓き、横転した。
私はその拍子に体を地面へと投げ出される。
こんな事をしている場合じゃねぇだろ……!!
早く立って、アイツらを捜しに行かなきゃならないだろうが……ッ!!
『ぐぅ……ッ!』
リヴァイは腕に力を入れ、視線を上げると
『………………ッ!!!!』
そこにあったのは、
首から下を失って
目を見開き絶命している
イザベルの無惨な姿だった、
イザベルを殺したらしき巨人は口に咥えていた"ナニカ"を吐き出す。
巨人に吐き出された腹部から下の無い"ソレ"は、紛れもなく、人一倍仲間思いだったファーランの姿で、
『………………、』
嘘だ……、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁぁ"アア"ァぁアア"ッ…………!!!!