第6章 隣人には挨拶をしなさいって、母ちゃん言ったでしょうが!
夜荘は5階の入り口を蹴り破る。すると5人の男が銀髪の者を拷問していた。バッと男たちは彼の方を向いた
彼の瞳孔が開いていたと同時に、彼らの視界から夜荘がいなくなる
「おい、そいつに何しやがる」
男「ヒッ!!」
低い唸るような声に男たちは震え上がった。いつの間にか彼らの目の前にいた。夜荘は思いっきり木刀を振るい、男たちを気絶させた
夜荘は銀時の安否を確認する。グッタリとしていて顔色も悪し息も浅い。けどちゃんと生きていた
ちょうど沖田と新八と神楽が五階に上がってきた
貴「総悟ッ!それに眼鏡君にチャイナっ子!」
神「銀ちゃんッ!!」
貴「俺が下に運ぶから、お前達ァ救急車呼べッ!!」
彼は銀時を背負いながら急かすと、新八と神楽はすぐに階段を駆け下りていった。沖田は気絶した攘夷浪士を縛り上げる。そして、彼は夜荘の後ろに付いて階段を降りて、一旦彼と別れた
夜荘は駆け降りていく。大丈夫だ、大丈夫だと自分に言い聞かせていた
ここは真選組の息がかかった病院。その集中治療室の前には2人の子供と近藤・土方・沖田・山崎、そして夜荘が待っている
沖「夜荘さん、大丈夫ですかィ?」
彼の言葉に夜荘は頷く
そして大きくため息を吐いた
土「知り合いだったんだな」
貴「まさかこんな再会だと思わなかったが…」
「あの万事屋とな…」と土方が呟くと、夜荘は万事屋?と鸚鵡返しをする
近「坂田は“万事屋銀ちゃん”の社長なんだ。こっちの子供達は従業員の」
新「志村新八です」
神「神楽アル」
すると夜荘が「マジかよ…」と頭を抱え、自己紹介を始める
貴「俺は広瀬 夜荘、真選組局長補佐で…お前らの万事屋の真ん前に家がある」
「「「( ゚д゚)」」」
その場にいる全員が唖然とする。夜荘も今初めて知ったらしく、俺も驚いてる、と苦笑した
気づかなかったのには2つの理由がある。週に2、3回しか家に帰らない。そして帰宅時間が深夜だったからだ
新「じゃあ、知らないうちにすれ違っていたかもしれないですね」
貴「そうかもな
新八君、神楽ちゃん…これからよろしくね」
彼は微笑んで、2人の子供たちの頭を撫でていた