第3章 モテる奴にはファンクラブがつきもの
するりと彼の頭から夜荘の手が離れて、ヒラヒラと手を振った。「俺戻るわ」といつもの調子で道場を出て行った
沖「土方のくせに夜荘さんに頭ポンポンされるなんざ…調子乗るな死ね土方」
土「テメェ…総悟、やってもらいたきゃ頼めばいいだろうが」
近「どっちも歳下だからなぁ
どうせ夜荘の奴、お前らの事弟とか思ってんだろ」
夜荘のように2人の頭をポンポンと頭を叩く近藤だが、2人には白い目で見られたので、1人で悲しむゴリラだった
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土方side.
「あの人を狙うならあの人より強くならないと駄目だ」と噂で聞いた。とにかく、夜荘は狙われている。特に男に、だ。俺も実際狙っている。別にゲイとかホモとかじゃねぇが、あの色気には耐えられない
「しっかし、今日も夜荘さんの色気がヤベぇな」
「それな。そういえば俺、ファンクラブ入ったんだぜ?」
「マジ?というかあるのかよ」
隊員達の会話が聞こえる。ついにファンクラブまでもできたらしい。よくよく話を聞いてみる
総悟も入っているらしい。…まさか、あいつもか
「土方さん」
土「ウオォォッ?!!」
勢いよく振り向くと、総悟がキョトンと俺を見ていた。「何やってんですかぃ?気持ち悪ィ」と虫を見るような目で見てきた
「あ、沖田隊長!隊長ってファンクラブ入ってんですか?」
沖「勿論でぃ」
見せたのは“会員番号00419”。どんだけ桁あるんだよ、と俺は呆れた。そして同時にファンクラブに入りたいと思ってしまった自分に腹が立った