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BLUEJUERU

第2章 彼は真選組局長補佐


ここは江戸
特殊武装警察・真選組の屯所である

現在、朝の会議中だ


「__でいいな…って、おい
夜荘、テメェ…起きやがれ!!」

貴「あ〜…悪ィ、土方。もっかい言って?」


ニヘラと青い眼を細めて、緑色の髪の男が笑う


彼は真選組局長補佐・広瀬 夜荘
真選組No.2である

基本は事務仕事担当で、出動命令が出ない限り刀を振ることはない。だが、一度刀を振ると、負け無しである

その速さは光の如く、刀を振る姿は夜を舞う月光の如く…とにかく強く美しい刀なのだ

だが、真選組の中で、誰も彼の刀を読める者はいない

そんな彼に付けられた異名は


土「…ったく。“緑閃光”の名が泣くぞ?」


土方はため息を吐きながら、手元の紙の束を読み上げる


土「今日〇〇にある攘夷党のアジトへ突入する。時間は20:00。大量の武器を所持している模様
まずはじめ、30分前に気付かれぬよう山崎がアジトへ潜入。山崎にアジトの全容を解明させて、そこから突入する。武器庫を制圧した後、攘夷党の幹部及びリーダーを残し…全員の命を取る。それでいいな、夜荘」

貴「あー…良いんじゃね。で、俺は出んの?」


土方はどちらでも良いと答える。夜荘は立ち上がりグググっと横に体を伸ばす。彼の身長は185cm。縦に伸ばすと天井に当たってしまうのだ


貴「了解っと。じゃあ、俺は戻るから」


ヒラっと手を振り会議を後にする。「じゃあ今日の朝の会議は終わりだ!」と局長である近藤が声をかけると、隊員達は慌ただしく次の行動に移り始めた


沖「少しは夜荘さんの身長欲しいでさぁ」

山「確かに羨ましいですよね、あの身長」

近「けど、ちょっとデカイよな
どうしたらあんなデカくなるんだろうな」


やはり小さい頃に食べたものや運動量の違いだろう、と土方は自分の中で答えを出す。はたと彼は思い出した


(土「あいつの過去知らねぇな」)


今の所、多分真選組の隊員の中で誰も夜荘の過去を知る者はいない。実際、彼が真選組局長補佐になったのは、将軍である茂々を助けたのがキッカケである。しかも、それ以前のことは彼の口から語られたことはない


(土「例え敵であろうと俺は、テメェを叩っ斬るからな」)


その為に再度強くなろうと決心した土方だった
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