第8章 昨日の友は今日の敵
(貴「あー…しくじった」)
時計を見れば午前10:00を過ぎていた
夜荘は横で寝ている銀時を見る。すよすよと気持ち良さそうだ。彼は携帯を取り出して、土方に電話をかける
__プルプルプル…ガチャ
貴「えっと…土方君?」
土{{…テメェ、今何処にいんだよ}}
低い声土方の声が電話から聞こえる。これは相当お怒りのようだな。夜荘は引きつった笑みを浮かべる
貴「宿。昨日久しぶりに飲んじゃって、そのまま泥酔しちゃって…ホントごめんな」
土{{万事屋は?}}
貴「シングルベッドしかなくて、今横で寝てる」
土{{…何もされてねぇだろうな?}}
貴「嗚呼、全然。面白くない程に」
そういうと土方は「良かった」となぜか安心して一息吐いた。とりあえず今日は有給をとった夜荘は電話を切り、銀時を叩き起こす
貴「起きろニート」
銀「イッテ!! ニートはひどくね?!」
貴「うっさいニート。さっさと出るぞニート」
銀「語尾をニートにすんな、腐れポリ公!!」
ギャーギャーと騒ぎながら2人は支度をして、ホテルからこっそり出ていく。そのまま2人は万事屋に向かった
貴「俺今日は有給だから」
銀「マジで?! じゃあ今日は一日中ヤrゴハッ!!」
貴「公共の場で下品なこと言うんじゃねぇよ腐れ天然パーマ野郎が」
銀時を華麗に蹴り飛ばした夜荘は大きくため息を吐き、銀時を置いて万事屋へと歩いて行く。すると、前の方から白い巨大な犬を連れた女の子がやって来た。夜荘と銀時を見て、驚いていた
貴「あ、この前の!
えっと、神楽ちゃんで良かったよな?」
神「そうアル!久しぶりヨ、夜荘!」
神楽は彼に飛びつく。夜荘が撫ででやると、彼女はニコニコと笑顔を浮かべる。妹が出来たみたいで、夜荘は少し嬉しかった
神「…あ、銀ちゃんもいたアルか
なんでプー太郎ごときが夜荘といるネ?」
銀「ヒドイ(´・ω・`) あー…えっと」
貴「会うのが久しぶりで、夜遅くまで飲んじゃったんだ。んで、宿に泊まってた」
銀時が悩んでいたので、夜荘がすかさず良い言い訳を言う。神楽は「そうアルか」と安堵する
彼女は銀時を探しに来たようで、結局3人+1匹で万事屋へ向かうことにした