第2章 プロローグ
男1「知ってんだぜ?お前の背中の刺青の事…」
ピクッ…
(刺青…)
男1「お前、背中に蛇の刺青あんだろ?」
男2「え、マジかよ!?」
男1「マジマジ♪オレの彼女がこいつと同じクラスでよ、着替えの時チラッと見えたらしいぜ」
(……ヤメろ…)
男2「マジかよぉ〜!?こいつ刺青なんか入れてんのかよ!?」
男1「自分から入れるワケねーだろ?根っ子んところが良い子ちゃんのこいつがwww どーせ、そのヤクザの叔父さんにでも彫られたんだろーぜwww」
男2「はっはっは!!朝霧ちゃんカワイソ〜w」
(ヤメろ……!!)
男1「ん?なんだ、泣いてんのかw?」
男2「え〜、お前泣かすなよ〜w」
男1「バーカ、お前もだろw」
蓮「……れ……の…事…」
男1「あ?なんだって?」
(刺青の事に…)
蓮「触れるなぁああああっ!!」
遂に堪忍袋の緒が切れたあたしはそいつらに殴りかかった。
こいつらは、あたしのタブーに触れた。
誰にも触れられたくない、あたしのタブーに…。
あたしはそいつらが気絶するまで殴り続けた。
自分の手が、そいつらの血で真っ赤に染まるまで…。
蓮「…次刺青の事に触れたら…今度はこんなもんじゃすまねぇぞ……」
そう呟いて、あたしはまた学校に向かって歩き出した。