第12章 真実を求めて
鉄「証拠は無いし確証はないが、確かにその線は考えられるな……」
瑠花「先輩、今日もっかい蓮の家に行ってみません?居るかわかんないですけど、もしあいつが居たら家には入れなくても窓から様子を見るくらい出来ますよ!!あいつを調べれば蓮の事もわかるかもですし!!」
鉄「けど危険だぞ?見つかったら何されるかわかったもんじゃない」
瑠花「このまま警察が二人を見つけるのを待ってるだけなんて出来ません!!危険なんかクソ喰らえですよ!!」
大切な親友が危険な目に遭っているかもしれないのにじっとしているなんて出来ない。
ソレは鉄だって同じだ。
鉄「…そうだな。よし、わかった。けど、もしヤバいと思ったらお前はサッサと逃げろよ?いざとなったらオレがなんとかする」
瑠花「わかりました!じゃあ放課後すぐ蓮の家に行きましょう!」
鉄「ああ。校門で待ち合わせだ、くれぐれも一人で先に行くなよ?」
瑠花「了解です!じゃ、またあとで!」
そう言うと瑠花は教室に向かう為屋上を出た。
一人になった鉄は屋上から蓮の家の方角を見つめ呟く。
鉄「いざとなったら…オレが瑠花を護らないとな…」