第9章 気付いた想い
〜 ナレーション 〜
ブ「おかえり〜♪どうだった?飛べそう?」
夕食時、ブルマがソワソワしたように喋り出す。
ト「ママ、蓮姉ちゃん凄いんだぜ!?もう飛べるようになったんだ!!」
ブ「本当!?凄いじゃない!!」
蓮「自分が飛べるようになるなんて、今だに信じられませんw」
ト「でね、でね、明日から戦いの修行もするんだ!!」
スプーン片手に、何故かトランクスが偉そうに胸を張っている。
ベ「ほう、それはいい」
ニヤリとベジータが笑う。
なんだか嬉しそうだ。
ブ「なんですってぇ!?蓮ちゃん、危ないからやめときなさいって!!」
ベ「お前は黙っていろ。蓮、やるべきだ」
ブ「あんたこそ黙ってなさいよ!!蓮ちゃんは女の子なのよ!?」
ベ「サイヤ人にも女の戦士はいた」
ブ「蓮ちゃんはサイヤ人じゃないでしょ!?」
ブルマもベジータも立ち上がり、顔がくっつきそうな距離での言い合いが始まってしまった。
蓮はオロオロと焦り出す。
トランクスは慣れているのか、何食わぬ顔で目の前のハンバーグを食べている。
蓮「あの、無茶な修行はしないって言ってくれてるんで大丈夫ですよ。あたしも無理はしませんから」
ブ「……そう?まあ、ピッコロなら大丈夫だとは思うけど…絶対気を付けるのよ?」
蓮「はい、ありがとうございます」
ベ「チッ、無理せずに強くなれるとでも思っているのか……」
ベジータがブツブツと何か言っていたが、やがて黙って食事を再開した。
これ以上ブルマと喧嘩したくはなかったようだ。