第9章 気付いた想い
〜 ピッコロside 〜
(恋愛……か………)
まだ飛び始めたばかりだし今日の練習で気を使い過ぎたから危ないだろうと、帰りも蓮を抱いて飛んで帰る事にした。
腕の中でトランクスと話している蓮をチラリと見下ろす。
ト「蓮姉ちゃん、明日も頑張ろうぜ!!オレのスッゲー気弾見せてやるよ!!」
蓮「おお〜、本当か?楽しみにしてっからな!」
悟飯の言う通り、こうして触れているだけで気持ちが昂る。
笑ってはいるが、何故か悲しそうにも見えるのがずっと気になっている。
(これが本当に恋愛というものだとしたら………随分と厄介なモノなのだな)
腕に蓮の体温を感じながら、赤い空の中を飛び続けた。