第9章 気付いた想い
……男も女もない……
……恋愛は…分からない……
デ「ん?……!?えっ、蓮さん!?」
ト「うん?……うわっ!!蓮姉ちゃん、カップカップ!!」
天「お茶零れてるよ!!」
蓮「………え?あっ、うわっアチチチチチッ!!」
放心している間に手に持ってたティーカップを傾けてしまっていたようで、中に入っていた熱い紅茶が膝に零れる。
デ「だ、大丈夫ですか蓮さん!?」
ポ「ポポ、拭く物と着替え取って来る」
ト「どうしたんだよ蓮姉ちゃん!?」
天「大丈夫?」
デンデはあたしの手からティーカップを奪い、ポポは神殿にあたしのズボンを拭く物と着替えを取りに入って行った。
トランクスと悟天は心配そうな顔であたしの顔を覗き込む。
蓮「あ…あはは……。な、なんとか大丈夫……」(苦笑
そう口では言うものの、違う意味で大丈夫ではなかった。
男も女もない…恋愛は必要ない…そんな事あたしには関係ない……なのになんで………
あたしは自分の胸を押さえる。
……なんで……こんなにまで……胸が痛いんだ………?