第9章 気付いた想い
ポポを手伝ってテーブルへと運んだ料理は、やはり尋常ではない量だった。
蓮「大食漢が三人もいるんだもんな〜…」(汗
次々と並べていく料理の乗った皿。
悟天とトランクスは目を輝かせてテーブルの上へ乗り出している。
料理を並べ終えテーブルに着くと、ピッコロだけが離れたところへ歩いて行くのに気付いた。
蓮「ピッコロ、一緒に食わねぇのかな?」
デ「ボクとピッコロさんは水しか飲みませんから…皆さんが休憩している間、瞑想されるつもりなんじゃないでしょうか?」
蓮「瞑想?」
デ「はい、ピッコロさんの修行の一つです」
見ていると、ピッコロは腕を組み、胡坐をかいたまま宙に浮かんだ。
そのまま目を瞑り、じっと動かなくなる。
その姿は凛としていて、とても神々しい。
(やっぱ……ピッコロってなんか綺麗だな……)
ピッコロの1つ1つの動作や表情、話し方に至るまで全てが美しいと思う。
(男を綺麗だと思うなんて……やっぱ変なのか……)
暫くの間ウットリとその姿を見つめる。
(心を読まねぇって約束してもらっててよかった。今読まれたら……マズいもんな……)
デ「蓮さん、食べないのですか?」
あたしの顔を覗き込みながらそう言ってきたデンデの声で現実に引き戻された。
蓮「……へっ!?あ、いや、食う食う!もちろん食うよ!!」
ハッとして急いで箸を手に取る。
その後、慌てて詰め込んだ食事を喉に詰まらせ、デンデとポポに急いで水を持ってきてもらったり背中を摩ってもらったりした事は言うまでもない。