第8章 練習開始
蓮「わあっ、スッゲェ綺麗!!」
蓮が思わず光る玉を触ろうとすると、すっと消えてしまった。
飯「危ないですよ!!小さいけれど、触ると痛いですから」
蓮「え、マジで?」
ピ「まぁな。これで攻撃するからな…下手に触らんように気をつけた方がいい」
蓮「心得た」
ピ「では、やってみろ。こう、手を合わせて集中させた方がやり易いだろう」
蓮は大きく息を吸い込むと、手の平を向かい合わせて集中する。
蓮「むむむむむ………!!」
手がプルプルと震える。
蓮「んぬぬぬぬ……で、出ねぇ…」(汗
ピ「待て待て、それは単に手に力を入れているだけだ。力を抜け…こう、この辺にエネルギーを抽出するようなイメージだ」
ピッコロは蓮の後ろに回り込み、両手を添えた。
蓮「………!!」(ビクッ
いきなりの事に蓮は驚いて手を引いた。
ピ「あっ……す、スマン////」
蓮「い、いや…別に……////」
慌てたように離れるピッコロ。
二人共顔が赤くなる。
飯「…………」
悟飯は何か考えるようにそんな二人を見つめていた。
蓮「も、もう一回やってみるよ!!」
気を取り直し、手の平の間に集中する。
(エネルギーを抽出するように…手の間に集中……)
じっと一点に集中する。
すると、段々とじんわり手が暖かくなってくる。
そして、手と手の間に光るものが現れた。
初めは小さな点でしかなかったが、少しずつ少しずつ大きくなってくる。
蓮「あっ………出た」
蓮の手の中で、それはピンポン玉ほどの大きさにまで膨らんだ。
ソレは濃いダークブルーでとても綺麗だったが……何故か悲しい感じがした。