第8章 練習開始
〜 ナレーション 〜
ーー 神殿・広場
デ「あ、来ましたよ、ポポさん!!」
下界から飛んでくるピッコロ達にデンデが嬉しそうに声を上げる。
ポ「子供達もいる。賑やかで嬉しい」
ポポが隣で微笑む。
ピ「デンデ、待っていたのか」
スタッと軽い足音を立ててピッコロが着地した。
それに悟飯、トランクス、悟天も続く。
デ「はい。蓮さん、今日は頑張って下さいね!!」
蓮「ああ、頑張るよ!!」
ピッコロにそっと床に下ろしてもらう。
(心臓の音、聞こえてなかったよな……?)
ずっと心臓を高鳴らせていた蓮は、なるべく意識しないよう空の上で悟飯達と会話して誤魔化していた。
けれど、身体に触れるピッコロの腕や厚い胸にドキドキせずにはいられなかったのだ。
ピ「それでは、早速始めるか。蓮、着いて来い」
神殿の入り口から少し離れたところへ歩き出すピッコロ。
蓮と悟飯が後に続く。
ト「ねぇ〜、オレ達は〜?」
天「みんなで遊ぼうよ〜」
ピ「やかましい!!邪魔をしないと約束したんだろうが!!その辺で勝手に遊んでろ!!」
ト「ちぇ〜…悟天、どうしようか?」
天「つまんないね〜」
ポ「お前達、奥にポポの作ったお菓子ある。食うか?」
ト・天「「食べる〜♪」」
子供達は嬉しそうにポポとデンデと一緒に神殿の中へ入っていった。
ピ「やっと静かになったな……。さて…蓮、飛ぶこと自体はそう難しいものではない。まずは気をコントロールするところから始めるぞ」
蓮「わかった。……で、気ってどんなもんなんだ?」
飯「こういうのですよ」
悟飯が手の平を差し出すと、小さな光る玉の様なものが浮かんでいた。