第8章 練習開始
飯「あ、来たみたいですよ、ピッコロさん」
リビングでピッコロを待っているのは、あたしとトランクス、悟天に…何故か悟飯も。
蓮「え、マジ?」
庭に出て空を見上げるも、何処にもピッコロの姿は見当たらない。
蓮「いねーぞ?」
飯「えっとですね……ほら、あっちの方向です。もうすぐ見えてきますよ」
言われた方向を見ていると、小さく何かが飛んで来るのが見えてきた。
蓮「あっ、アレ!?まだ見えてなかったのになんで分かったんだ!?」
飯「気で分かるんですよ。ピッコロさんの気が近付いてきましたから。蓮さんもわかるようになりますよ」
蓮「『気』ってスゲェな…空を飛ぶのも気を使うんだろ?』
飯「ええ、そうですよ」
『気』について話していると、ピッコロが目の前に降りてきた。
蓮「おはよう、ピッコロ」
ピ「ああ、おはよう。ちゃんと準備は出来ているようだな……悟飯、お前はどうした?」
飯「えっと、悟天の付き添いと…ちょっと気になることがありまして」
ピ「なに、悟天だと!?まさかあいつらも来る気か!?」
ト・天「「もっちろん!!」」
チビッ子二人が部屋から飛び出してきた。
綺麗に揃ってVサインを決めている。
ピ「勘弁してくれ……」(汗
手を額に当ててデカい溜め息を吐くピッコロ。
蓮「わ、悪りぃ…あたしがいいって言っちまったんだ。ちゃんと大人しくしてるって約束したし……」
飯「ボクも見てるから大丈夫ですよ」
ト・天「「良い子にするからぁ~!!」」
身体をクネクネさせて頼む子供達。
ピ「はあ……わかったわかった。とっとと行くぞ、時間が勿体無い」
言うやいなや、ひょいとピッコロに抱き上げられた。
心臓が跳ね上がり、身体が縮こまる。
変に意識していまい、顔が上げられない。
(ヤッベェ…心臓が保たねぇ……)