第8章 練習開始
ブ「ねぇ蓮ちゃん、今日はどうする?また何処かに買い物でも行く?」
ブルマさんの一言に、口いっぱいにメシを頬張っていたベジータさんの動きが止まった。
嫌な予感がするのか、冷や汗が流れている。
蓮「あ、すみません。言ってなかったですけど、今日はピッコロに空の飛び方を教えて貰う約束してるんです」
ブ「へぇ~、ピッコロと?」
蓮「10時に迎えに来るんですけど…あたし、ホントに飛べんのか…」
ベ「お前は飛べる」
安心したように再び食事を始めたベジータさん。
ベ「わかっていないようだが、お前の気は普通じゃない。異世界の者だからか、今まで感じた事のない気だ」
ブ「へぇ~、そうなの?よくわかんないけど凄いのね蓮ちゃん」
蓮「そうなんですか?なんか楽しみだな…頑張ってきます♪」
ベ「ふん、ついでに戦闘も教わってくるんだな。いい練習相手になるかもしれん」
ニヤリと不敵に笑うベジータさん。
ブ「何言ってんのよ!?女の子にそんな野蛮な事させんじゃないわよ!!可愛い顔に傷でもついたらどうすんの!?気にしないでね蓮ちゃん。こいつら戦闘マニアなのよ」
蓮「へ…へぇ……」
(戦闘マニア…迅や鉄先輩も同じようなもんなんだろな……)
ト「ママ、オレも蓮姉ちゃんと一緒に行っていい?」
ブ「えぇ〜ダメよ、邪魔になっちゃうでしょう?」
ト「えー、行きたい行きたい!!絶対邪魔しないから!!蓮姉ちゃん、いいでしょ?」
蓮「あたしはいいぞ」
ト「やったぁ♪ママ、蓮姉ちゃんがいいって♪」
ブ「ンも〜、しょうがないわねぇ……ちゃんと良い子にするのよ?」
ト「うん♪あ、そうだ!!悟天も呼んでやろうっと♪さっそく電話電話~♪」
(え、悟天も…?)
昨日、マントで遊んでピッコロに怒られてる様子を思い出した。
蓮「あの今更ですけど…ピッコロ怒りますかね?」
ブ「うん、きっと怒るんじゃないかしら?でもまぁ大丈夫よ。何だかんだ言ってもあいつ、子守り上手だし」
確かに子供達はピッコロに懐いてる感じだったな。
(厳しそうだけど…優しいもんな、ピッコロ)