第7章 歓迎パーティー
ー このガキャア舐めやがって…!!オレから逃げようなんて考えっからこうなんだよっ!! ー
あたしを殴りながら叫ぶ叔父。
ー うっ…ううっ… ー
殴られ蹴られ続けたあたしは、次第に意識が遠退いてきた。
ー 二度と逃げようなんて気ぃ起こさねぇように…いいもんお前にくれてやるよ…… ー
叔父のその言葉を最後に、あたしの意識は途絶えた。
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ー う…んん…… ー
次に目が覚めた時、あたしは和室の布団に横たわっていた。
何故布団で寝ているのか分からず、取り敢えず部屋を出ようと身体を起こそうとすると、背中に痛みが走った。
ー よぉ、目ぇ覚めたか… ー
声の聞こえた方に目を向けると、部屋の隅でタバコをふかしながら叔父がこっちを見ていた。
ー お…叔父さん…。あたし…なんで布団で…… ー
何故寝ているのか訪ねようとすると、言い終わる前に叔父が笑いながら言った。
ー ククッ…言ったろ?お前にいいもんくれてやるって…。背中見てみろよ?オレと同じもんが入ってるぜ…… ー
その言葉の意味が一瞬理解出来なかった。
よく見ると服はズボンしか履いておらず、上は何も纏っていない。
それにこの背中の痛み……
まさかと思い言われた通り同じく部屋の隅に置いてある全身鏡に背中を写した。
ー !?な、何だよ…"コレ"っ……!! ー
鏡に写るあたしの背中には…二匹の蛇の刺青があった。
ー オレとお揃いの刺青だ。お前がオレの"所有物"だっつー印だよ ー
あたしは自分で背中をズタズタにして刺青を消そうと背中に手を回して刺青に爪を立てた。
けど自分で背中に傷を付けるのは難しく、爪は刺青を引っ掻くだけで大した傷は付かない。
ー これで何処に逃げようが、それがある限り、お前はオレに縛られ続ける……一生な……。クククッ……ハハハハハ!! ー
叔父の言葉を聞いて、あたしはその場にへたり込んだ。
あたしには叔父のその笑い声が、死刑執行の合図の様に聞こえた…。