第7章 歓迎パーティー
全員にドリンクが配られると、ブルマさんがグラスを大きく掲げる。
ブ「さ、紹介も済んだことだし、始めましょうか!蓮ちゃんとの出会いに!!」
全員「「「かんぱーい!!」」」
乾杯が済んでからは驚きの連続だった。
悟空さん・ベジータさん・悟飯・悟天・トランクスの食べる量が尋常じゃない。
集まった人数より明らかに多すぎる料理の理由が漸く分かった。
次々と積み上げられる空の皿。
食べるというより飲み込んでいるとしか思えないスピード。
ピ「おい、さっさと取りに行かないと食い損ねるぞ」
呆然とサイヤ人達を眺めているあたしにピッコロが声を掛けてきた。
蓮「え?あっ、そうか!!取りに行ってくる」
慌ててテーブルへ向かおうとすると、目の前に大きな皿が差し出された。
ヤ「どうぞ、蓮ちゃん。奴らの食いっぷりに驚いただろ?」
ヤムチャさんが持ってきてくれた皿には、色んな料理が少しずつ綺麗に並べてある。
ヤ「好き嫌いがわかんなかったから取り敢えず一通り乗せてきたんだけど、大丈夫かな?」
蓮「はい、好き嫌いはありません。ありがとうございます」
ヤムチャさんの心遣いが嬉しい。
料理は凄く美味かった。
これをロボットが作ってるとかホントビックリだ。
ヤ「ね、ね、それでさ。蓮ちゃんって彼氏とかいるの?」
(随分直球だなこの人…)
蓮「いえ、いませんけど…」
ヤ「えー、そうなんだ?こんな可愛いのに勿体無い!!じゃあ、好きな人は?いる?」
ピクリ…
蓮「好きな人……」
一瞬頭によぎった顔に自分で驚いて返事が遅れる。
蓮「えっと…いません……」
(なんで今、ピッコロの顔が浮かんだんだ?まだ会ったばっかの男なのに…////)
自分がわからなくて恥ずかしくて顔が火照るのを感じた。
ヤ「じゃあ、今は彼氏も好きな人もいないんだ?ならさ……よかったら今度、オレとデートしない?」
蓮「え!?え…と……////」
こうもストレートに誘われると、どうすればいいかわからない。
多分今あたしの顔は真っ赤だ。
そしてこの時、あたしは気付いてなかった。
あたしの後ろで、こめかみに青筋を立てている人物がいることに…。