第6章 振り回される二人
ブ「孫君のとこでしょ?それからクリリン君達は皆カメハウスにいるわね。あとは……ま、ヤムチャも呼んであげましょ。天津飯達は何処にいるかわかんないから…とりあえずそれだけでいいわ。お願いね」
一気にまくし立てるブルマさんにピッコロはタジタジだ。
ピ「な…何故オレがそんな事をせねばならんのだ!?ベジータにやらせればいいだろう!!」
当のベジータさんはニヤニヤと面白そうに笑っている。
ベ「ハッ、災難だなピッコロ。オレはこれからトレーニングがあるんでな」
ブ「何言ってんのベジータ?あんたは買い物に付き合うのよ」
ベ「なっ!?ふざけるな!そんなものお前らだけで行きやがれ!!」
ブ「バカね~、大量の買い物するのよ?か弱い女の子二人に荷物持たせる気?」
ベ「どこがか弱いんだ!?どこが!?」
ブ「あっそ、いいのよ?来ないんなら晩御飯抜きにするから。せっかく今夜はパーティーでご馳走沢山食べられるのに、残念だったわね〜www」
ベ「ぐっ……くそっ!とっとと終わらせろよ!!女の買い物は無駄に長いから嫌なんだ……」
ブツブツ言いながらベジータさんは部屋から出て行ってしまった。
(…く、口を挟む隙もねぇ……)(汗
呆然と立ち尽くすあたしの前には同じく呆然とした表情のピッコロが。
蓮「おい…いつもこんななのか……?」
ピ「ああ…まぁな…」
手を顔に当てて盛大な溜め息をついている。
ブルマさんはやはり大物のようだ。
ベ「おい、さっさとしろ!行くぞ!!」
廊下の方からベジータさんのイライラした声が聞こえる。
ブ「今行くわよ!じゃ、行きましょ蓮ちゃん♪ピッコロ、皆に連絡するのは電話でも構わないわよ。飛んで回るのは面倒でしょ?そこの電話使っていいから、横にあるのがアドレス帳よ。電話の使い方は分かるわよね?」
またしても一気にまくし立てたブルマさんは、ピッコロの返事も聞かぬままあたしの腕を引っ張るようにして部屋を出た。
最後にあたしの目に映ったのは、金魚の様に口をパクパクさせているピッコロだった…。