第6章 振り回される二人
ブ「さて、そうと決まれば今夜はパーティーね!!それから蓮ちゃんの着替えなんかも買いに行かなくちゃ!忙しくなるわよー!!」
いきなりブルマさんが立ち上がって叫んだ。
あまりの唐突さに驚きピッコロとベジータさんを見ると、二人共「またか」とばかりにげんなりした顔をしている。
どうやらいつもの事らしい。
蓮「あの、あたし少しですが着替えは持ってます」
ブ「あら、そうなの?でも3ヶ月よ?服に下着に化粧品に……充分な数は無いでしょう?」
蓮「は…はい……」
確かに、あたしが持ってる服は今着ている制服と体操服のみ。
下着は今着けているやつしか無い。
調達する必要がある。
化粧はしないから要らないけど。
ブ「じゃあ決まり♪今から行けば夕方には帰って来られるわ」
蓮「あっ、金!!あたし通帳持って来てるんですよ。下ろさねぇと…」
あいつに知られないようコッソリバイトして貯めた金を預けている銀行の通帳をあたしはいつも持ち歩いていた。
家に置いてあったらあいつに取られるから。
ブ「……何処の銀行で使えるの?それ」
蓮「……あ」
ガックリと肩を落とす。
(あたし…結局一文無しじゃん……)
ブ「お金の事なんか気にしなくてイイのよ?私に任せなさい!!」
ドンッと大きな胸を叩く。
なんと頼もしい。
ピ「ではオレは神殿に戻る。お前の荷物を持って来ねばな…夜に戻ればいいだろう」
ブ「待ちなさい!!その前にあんたにはやってもらうことがあるわ」
立ち上がったピッコロにビシィッと指を突きつけるブルマさん。
ピ「……何だ」
(あ、スゲェ嫌そうな顔…)
ブ「今夜はパーティーするって言ったでしょ?蓮ちゃんを皆に紹介しなくちゃ。という事でみんなを呼んできてちょうだい」
ピ「な…何だと……!?」