第5章 いざ、CCへ
山や畑ばかりだった景色がだんだんと賑やかな街並みに変わり、そのうち完全にビルや道路ばかりになった。
大勢の人が行き交い、車は宙に浮いて走っている。
少し先を見ると、一際大きいドームのような建物が見えた。
ピ「彼処に見えるのがカプセルコーポレーションだ」
蓮「えっ、あれ家なのか!?球技場とかイベント会場じゃなくて!?」
ピ「ああ。ブルマの家だ」
信じられない…。
あんな大きな建物が家で、そこに人が住んでいるなんて…。
程なく目的地上空へと辿り着き、その広大な土地の一角にピッコロはふわりと降りた。
ピ「さて…ブルマは何処にいるのか……ん?」
「げげ!?」
不意にピッコロが後ろを振り向いたのであたしもつられて後ろを向くと、其処には服を着て二本足で立っているブタが。
「お、お前…ピッコロじゃないかよ……。何でこんなとこにいるんだよ…」
(ブタが喋った!!)
こいつはなんだかピッコロを見て怯えているようだ。
ピ「お前かウーロン…。ブルマは何処にいる?」
ウ「は、はい!ベジータの昼飯の時間なので、ブルマは多分リビングにいると思います!!」
ピッコロが話し掛けるとビシッと直立不動で答えるブタ…もといウーロン。
(何がそんなに怖いんだ…?)
ピ「そうか」
一言投げかけてピッコロは建物の反対側へと飛び立った。