第5章 いざ、CCへ
蓮「スッゲェ!ホントに飛んでる!!」
ガキみたい騒ぐあたしを見てピッコロは口の端を吊り上げた。
(ガキっぽいって思われてんだろうな〜…)
けどテンションが上がってるんだから仕方ない、と心の中で呟く。
蓮「あぁ〜…風が気持ち〜♪」
頬に当たる風は心地良く、空気は澄んでいる。
雲を突き抜けて暫くすると、地上の景色が見えてきた。
沢山の山…平地には大きな畑が広がり、小さな家らしきものがぽつぽつと見える。
向こうで光っているのは湖だろう。
初めて見る角度での景色にあたしは目を輝かせた。
蓮「なあ、ピッコロ」
ピ「なんだ」
蓮「あたしも練習すれば…空飛べるようになんのかな?」
ピ「ああ…お前の気の大きさならすぐに飛べるようになるだろう。飛べるどころか気弾さえ撃てるかもしれんな」
蓮「気弾…?はよくわかんねぇけど、もし飛べるんだったら教えてくれねぇか……?」
ピ「ふん…いいだろう。言っておくが、俺の指導は厳しいぞ?」
蓮「ふん、望むところだ」
お互い顔を見合わせ、ニヤリと笑い合う。