第5章 いざ、CCへ
次に降り立ったところは整えられた庭のような所。
綺麗に刈り取られた芝が広がっている。
ちょっとした公園くらいの広さがあるかもしれない。
目の前には大きなガラス戸…その向こうには見た事もないくらい広いリビング。
少し視線をずらすと、これまた広いキッチンとダイニングが見えた。
(一体どれだけの金持ちなんだ……?)(汗
驚きの余り声が出ない。
ふと見ると、ダイニングの一角にはもの凄い数の皿が積み上がっている。
そして皿の山の中心に誰かがいる。
有り得ない形に逆立った黒い髪。
向こうを向いているので顔はわからないが食事をしているようだ。
(まさか、この皿はこの人が全部……?)
その時、逆毛の男が此方を振り返った。
少し怪訝そうな視線を向けた後、また向こう側に顔を戻し奥に向かって何か言っているようだ。
すると、奥の方から女が走ってきた。
ピッタリと体のラインの出ているワンピースを着ている。
もの凄くスタイルが良い。
(わぁ…超美人……)
あたしはその女に暫く見惚れてしまった。
「ちょっと一体どうしたの!?あんたが此処に来るなんて珍しいわね!!」
バーンとガラス戸を開けて大声で叫ぶ美人さん。
ちょっと…いや、かなりビビった。
「うるさいぞ!!少しは静かに喋れんのか!?」
奥から逆毛男が文句を言う。
「何よ!悪かったわねッ!!…で、ピッコロ、何か用なの?…って、誰なのその子?」
あたしを指差しながら近付く美人。
ピ「ああ……この女の事でちょっと頼みがあるのだが」
「ふぅ~ん、これまた随分と綺麗な子連れてきたわねぇ。…ところで、いつまでこの子抱いてんの?」
あたしをしげしげと眺めた後、ピッコロを見上げて問う。
ピ「!?…あ…す、すまん。忘れていた///」
慌てて下ろされた。
蓮「だ…大丈夫…///あたしも忘れてた……」
取り敢えずあたしは目の前のこの美人に挨拶した。
蓮「どうも、初めまして。朝霧 蓮です」
ブ「あら、ご丁寧にどうも♪私はブルマよ♪何か事情があるみたいね……話なら中で聞くわ。二人共上がんなさいよ」
どうやらこの人がブルマさんらしい。
あたしとピッコロはブルマさんの家の中に入っていった。
第5章 終わり