第4章 別世界
ピッコロは立ち上がった。
神殿に戻るんだろう。
(そういや少し肌寒くなってきやがったな…)
夏とはいえ長く外に居過ぎたか。
ブルッと体を震わせると、フワリと上から何かが落ちてきた。
蓮「あ、毛布…」
ピ「さっさと部屋に戻って寝るんだな。明日は早い」
(こいつが掛けてくれたのか……)
蓮「…ありがとな!!」
歩いていく後姿に叫ぶと、無言のままぎこちなく片手を挙げて応えてくれた。
耳の先が、また少しだけ赤かった。
(……なんでだ?なんか…スゲェ胸がムズムズする……////)
毛布を身体に巻き付け、火照った顔を隠すように埋めた。
オマケ→