第11章 認めた想い
(そうだった!あたし…ピッコロとキスしちまったんだ////!!マジなんであいつキスしてきたの////!?事故とかじゃねーよな絶対////!?つか、ナメック星人には恋愛なんかわかんねーんだよな////!?なのになんでキスしてきたし////!?もうワケわかんねー////!!)
手で顔を覆ったまま「あ"ぁ"ぁああああ〜〜〜////!!」と呻くあたしに迅がビクッとなって引いてるのがチラッと見えた…後でシバく。
ブ「ど、どうしたの!?なんか変な叫び声が聞こえたけど!!」
ト「迅兄ちゃんどうしたの!?蓮姉ちゃんに何かあったの!?」
自動ドアが開き声のした方に目を向けると、ブルマさんと寝惚け眼のトランクス…その後ろに廊下の壁に凭れ掛かっているベジータさんの姿があった。
迅「み、皆さん…。いや、なんか蓮が突然奇声を上げだして……」(汗
ブ「あら、蓮ちゃん起きたのね!!大丈夫なの!?ピッコロが修行が終わった後に倒れたって言うから心配で……あいつ、あれほど蓮ちゃんに無理させるなって言ったのに!!」
心配そうに尋ねてくるブルマさん。
返事しようと思ったけど、声が出ない。
ト「蓮姉ちゃん?」
返答がないあたしにトランクスが声を掛ける。
すると、急に涙が溢れてきた。
迅「ちょ、蓮!?」
ブ「どうしたの蓮ちゃん!?どこか痛いの!?」
突然のあたしの涙にみんな驚いている。
けど、涙は次々と溢れてくる。
蓮「う、うぇ…うわぁぁあああん!!」
ついには声を上げて大泣きする。
みんながオロオロしていたけど、そんな事気にしている余裕はなかった。
恋愛感情がわからないなら、あのキスは何だったのか?
それはわからないけど、あんな事されたらやっぱり期待してしまう。
この想いに蓋をしようと決めたばかりなのに…
もう、辛い思いはしたくないのに…
(もうこれ以上期待させないでくれよ!!もうこれ以上…あたしを苦しめないでくれよ!!)
溢れ出した思いは止める事が出来ず、あたしは暫くの間ただ泣き続けた。
オマケ→