第11章 認めた想い
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(ん…うん?)
目を開けると、其処はCCのあたしの部屋だった。
(…あ、れ?あたしいったい…)
額にはタオルが置かれていて、隣を見ると迅がベッドに突っ伏して寝ていた。
(こいつが看病してくれたんだ…。てかなんであたし看病されてんだ?)
時計を見ると時刻は深夜2時。
かなり長時間眠っていたらしい。
(あたし何してたっけ?こいつがトランクスとこの家に行った後、ピッコロと修行してたハズだけど……)
迅がトランクスとCCに向かった後、ピッコロと修行していた辺りから記憶が抜けている。
(組手が終わった所までは覚えてんだけど…その後どうしたっけ?)
考えても思い出せない。
とりあえず、グッスリ寝ている所を悪いけど隣で眠っているこの男(迅)を起こして訊く事にした。
蓮「オイ迅、起きろ。起きろ迅」
ユサユサと肩を揺すってみるが、なかなか起きない。
すると何か寝言を言っているのが聞こえた。
迅「違うぞ蓮…。バルサミコスはバルサミコスじゃなくてバルサミコ酢だぞ……」ムニャムニャ
蓮「意味わかんねーよ」
ドゴッ
迅「イッテェぇええッ!!おっ?あ、蓮!目ぇ覚めたのか!!大丈夫か!?どこも異常ねーか!?」
意味不明な事を言う迅の脳天に一発落とすとすぐに覚醒した。
痛さに叫んで起きたかと思うと、迅はあたしの身体をペタペタ触って何やら確認している。
蓮「別にどこも悪くねーよ。それよりさ、あたしなんで此処で寝てんだ?お前とトランクスが此処に向かった後ピッコロと修行してたハズなんだけど、途中から記憶が飛んでんだよな……」
起こしたところで目的の事を尋ねる。
すると迅は怒りながら言った。