第11章 認めた想い
〜 蓮side 〜
蓮「ン…んん…」
あたしは大人しくソレを受け入れていた。
…っていうより、驚きで脳内の処理が追いつかず動けなかった。
(ナニこの状況!?なんであたしピッコロとキスしてんの!?つかなんでこいつはあたしにキスしてきたんだ!?ナニがどうなってんの!?)
熱かった顔もあまりの衝撃に熱が一気に引いていく。
頭の上をハテナがいっぱい飛び交っている。
グイッ
蓮「ンん!?」
すると更に後頭部を引き寄せられ、いっそうキスが深くなる。
薄く開いた唇の間からピッコロの長い舌が入り込んできた。
蓮「ふっ…ふぁ…//// んん…////」
お互いの唾液の水音が耳に響き、恥ずかしさでまた頬が熱を帯びていく。
頭から湯気が出るんじゃないかってくらいあたしの頭はもうショート寸前で、失神しそうだった。
その時…
ピ「ッ!!」
突然ピッコロが唇を離し、あたしから顔を離した。
ピ「すっ、スマン突然!!」
両手で身体ごと引き離し、凄く焦った様子で顔を覗き込んでくるピッコロ。
けどあたしはもうとっくに限界を越えていて、視界もボヤけてちゃんと見えていない。
蓮「は…はうぅ……////」
もはや言葉もちゃんと喋れない。
何か言おうと思っても、まともに口が動かない。
(頭がクラクラする…目がグルグル回ってる…//// あ、ヤバ…もう…真っ暗……)
視界が暗くなって行き、身体にも力が入らずピッコロに凭れ掛かる。
ピ「オ、オイ蓮!しっかりしろ!!」
遠退く意識の中、ピッコロの自分を呼ぶ声を聞きながらあたしは落ちた。