第11章 認めた想い
〜 蓮side 〜
ーー 神殿・広場
蓮「はっ、たあっ!」
ピ「ふんっ!はっ、であっ!」
外の広場へ出て組手するあたしとピッコロ。
戦歴の違いからか、悟天やトランクスと違ってピッコロの動きは凄く洗練されていて、素直に美しいと思った。
(ホントに…綺麗だなぁ……)
ビュッ
蓮「ッ!!」
思わず見惚れているとピッコロの鋭い突きが出され、ハッとなってギリギリで躱す。
ピ「何をボーッとしている!集中しろ!!」
蓮「お、おう!」
攻撃を躱しながら返事する。
(ホント…集中しないとな…)
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ピ「よし、今日はここまでだ」
蓮「ハァ、ハァ…疲れた…」
3時間が経過し、やっと今日の修行が終わった。
ずっと動きっぱなしで流石に疲れた。
あたしは終わりと同時にその場に座り込む。
ピ「飲め」
蓮「おお、サンキュー…」
パチンと指を鳴らし、ピッコロが水を出してくれた。
ゼーゼー言いながらソレを受け取り、一気に飲み干した。
蓮「プハァ〜!あ〜生き返る〜!!」
水分を補給して少し元気を取り戻した。
飲み終わった空のペットボトルはピッコロが消してくれた。
あたしは床に転がって空を見上げる。
ピ「よく頑張ったな。まさか短期間でここまで上達するとは……やはりお前には戦いの才能がある」
蓮「ありがとう。けど、やっぱり悟天やトランクスと比べるとまだまだだよ。それに、戦闘ならあたしより迅の方がよっぽど強いしな〜」
ピ「あいつはそんなに強いのか?」
蓮「ああ。あいつ向こうの世界で色々格闘技やってたんだ。あたしは喧嘩で鍛えたから、技術面ではあいつの方が上だよ。こんなの言い訳になんねーかもだけど、パワーも男のあいつの方が上だし…。スピードだけならあたしにも勝ち目あるけどwww」
迅は小さい頃から空手や柔道や合気道とか色々な格闘技を習っていた。
あたしみたいに喧嘩で鍛えたのとはワケが違う。