第11章 認めた想い
〜 迅side 〜
迅「ハァ…ハァ…し、死ぬかと思った…」(涙目
ト「迅兄ちゃん大丈夫かよ?スッゲー叫んでたけど…」
トランクスの家の庭でへたり込んで息を整える。
まさか本当に空を飛ぶなんてな…。
高所恐怖症のオレには絶叫モノで、オレはトランクスにしがみつきながら飛んでる間ずっと叫んでいた。
やっと落ち着いたところで顔を上げると、目の前には大豪邸。
こんな家…オレ達の世界でも見た事ない。
迅(こんなスッゲー家に住んでるとか…トランクスって上級クラスのお坊ちゃんだったのか……)(汗
違う意味で別世界な目の前の豪邸に感嘆の息を漏らす。
トランクスは「ママ〜!」と言って窓から中に入っていった。
迅「ふぅ…にしてもホントにスゲーなこの世界…。オレ達の世界に比べて文明もかなり進んでるし、どうやら一部みてーだけどトランクスやあの悟飯って人やピッコロって人(?)みてーに空飛べたり出来るし……」
オレ達の世界じゃ考えられない事ばかりで、本当に此処が別世界の地球なんだと改めて思い知る。
迅「ま、どんな世界だっていい。蓮が無事だったんだ。にしても…」
断られた事はちょっとショックだった。
あいつの修行を中断して欲しかったワケじゃないけど、絶対来てくれるものだと思ってたからショックもその分大きい。
いや…ショックというより、驚きだと思う。
迅(ピッコロさんとのあいつの接し方…アレは師弟のソレじゃない。蓮のあの人を見る目…今まで見た事がねぇ…。まさか蓮、あの人に惚れてるんじゃ……)
ブ「あら、貴方が迅くん!?ちょっと厳ついけど、結構イケメンじゃなーい!!ほらほら、そんなとこ突っ立ってないで入ってらっしゃい!!」
迅「っっ!?は、はい…」(汗
突然背後から聞こえた大きな声にビクッとなって振り返ると、スタイルの良い綺麗な女の人がいた。
この人がトランクスのお母さん…噂のブルマさんか。
笑顔で手招きするブルマさんの言葉に甘えて家に上がる。
迅(もしそうだとしたら…あいつ、どうするんだ…?)
一抹の不安を感じながら…。