第11章 認めた想い
ーー 神殿内・食堂
デ「えぇっ!?じゃあ、この方も蓮さんのいた世界からこの世界に飛ばされてしまったんですか!?」
迅「はあ!?じゃあ、此処はオレ達のいた世界の地球とは別の世界の地球だっつーのかよ!?ありえねーー!!」
大人数で話すならと食堂の方に集まったあたし達。
あたしはみんなに迅はあたしと同じ世界の人間であたしの幼馴染みである事を、迅には此処は自分達のいた世界とは別次元の世界である事を説明した。
説明が終わった途端、声を上げるのはデンデと迅の二人。
デンデはただ普通に驚いているだけだけど、迅は信じられないらしく騒ぎまくっている。
普段は冷静だが、心霊現象や非現実的な事を目の前にすると取り乱す。
まぁ普通はそうだよな、普通は。
蓮「ありえねーったって、迅…実際ありえちまったんだからしゃーねぇだろ…」
迅「ンなこと言ったって、こんな非現実的なこと信じらんねーよぉ!!」
蓮「信じられなくてもこれは間違いなく現実だし、夢でも幻でもねぇ。目の前の事を受け入れろ」
迅「けどなぁお前、普通こんな「うるさい黙れ」………ハイ」
しつこい迅に半ばキレ気味に言うと、迅はシュンとして静かになった。
気持ちはわかるけど…。
天「お兄ちゃんと蓮姉ちゃんってなんか仲良さそうだね?」
ト「なぁなぁ、兄ちゃんと蓮姉ちゃんって付き合ってんの?」
蓮・迅「「は?」」
チビッ子二人のまさかの発言に、迅と二人して声を上げる。
こいつらにはそんな風に見えてんのか?
子供って怖い…。
蓮「ンなわけねーだろトランクス。こいつはそんなんじゃねーよ、ただの幼馴染」
迅「そうそう。ガキの頃からの付き合いでさ、姉弟みてーなもんだよ」
蓮「ホント、手のかかる弟だよ…」
迅「誰が弟だよ。そーゆーお前こそ人に心配ばっか掛けやがって、ダメな姉貴だな」
蓮「なんだとコラ」
迅「やんのかコラ」
一同「「……………」」(汗