第2章 「魔法省の勧誘」
「ニュート、クリーデンスはパリに居る。
自分の実の家族を探そうとしている_____
彼の素性について、噂を聞いたことがあるだろうね?」
「いいえ。」
ダンブルドアとニュートは、停車している車に乗り込み話を続けた。
「純血の者達の考えでは、彼がさるフランスの重要な純血一族の最後の人___死んだと思われている赤ん坊だと……」
「まさかリタの弟?」
「そういう噂だ。純血だろうがなかろうが、オブスキュラスが愛に飢えた者の闇の双子、唯一の友として生まれることは確かだ。
クリーデンスに本当の姉が兄が居て、愛を与えれば彼はまだ救えるかもしれない。」
ニュートはダンブルドアの話に驚愕しながら
彼の話を真剣に聞いていた。
「クリーデンスがパリの何処にいようとも、彼の身が危険だしクリーデンス自身が危険そのものだ。
彼の素性はまだ分からないが、とにかく見つけなければ…君が見つけてくれるだろうと願っているのだがね。」
ダンブルドアは何処からともなくニコラス・フラメルの名刺を取り出しニュートに渡した。
「何ですか?」
「私のとても古い知人の住所だ、魔法で守られたパリの安全な家だ。」
「安全な家?どうしてパリにそういう家が必要なのですか?」
「必要がなければ良いが、非常にまずい状況になった場合、
行き場所があるのは良いことだ。お茶でも飲みにね。」
「待ってください_____絶対に嫌です。」
彼らはそのような会話をしていると、
再び姿くらましをして橋の上に移動した。