第2章 「魔法省の勧誘」
ニュートが姿現しして、段々荒れ模様に
なってきた空の下を急ぎ足で歩いていく。
その直後、闇祓いの1人ステンビスが
ニュートの数メートル後ろに姿現しをする____
ずっとこの追跡ゲームが繰り返す事1時間…
角を曲がってより暗い路地に入り、その角から
外を伺い杖をステンビスに向けた。
「ヴェンタス、吹き飛べ」
ニュートがそう呟くと、ステンビスだけがたちまち
一人用のハリケーンに巻き込まれ足元を奪われそうになり前に進めない状態になっていた。
ニュートはその場から去ろうとすると、
目の前に黒い手袋の片方だけが浮かんでいるのに気づいた。
手袋は向こうの方を指さした後【セント・ポール大聖堂】の高いドームの上に小さな人影がみえた。
ニュートは手袋に視線を戻すと、握手する様に握り
手袋もろとも姿くらましをした________
「ダンブルドア先生…もっと目立たない屋上は、
もう先約でいっぱいだった訳ですか?」
「景色を眺めるのが好きなのでね、ネビュラス…霧よ」
ダンブルドアが杖を振るうと、
霧が渦を巻いてロンドンの街を覆っていく_____
彼らは姿くらましをして、
巨大なブロンズ像を通り過ぎていく。
空は段々暗くなりますます不穏な雰囲気となっていた
「どうだったかね?」
「魔法省はまだ、貴方の指示で僕がニューヨークに送られたと思っています。」
「否定はしたね?」
「えぇ、貴方の指示でしたけど。」
ダンブルドアは伺いしれない表情になりながらも
ニュートにこう答えた。
「密輸されたサンダーバードの居場所を教えてくれたのは貴方でした。僕があの島を故郷のアリゾナ州に戻すだろうことも、マグルの港を通過しなければならないことも、貴方はご存知だった」
「私は偉大な魔法の鳥に愛着を持っていてね、ダンブルドア家には一族の窮地に不死鳥が現れるという言い伝えがある。
曾祖父のもとに現れたそうだが、彼が亡くなった時に飛び去り二度と戻らなかった。」
「お言葉ですが、それが理由で私にサンダーバードのことを教えたとは思えません。」
暗がりから1人の男の影が現れると2人は姿くらましをした________