第2章 「魔法省の勧誘」
「ダンブルドア、僕は国外に出るのを禁じられています。
出国したら、アズカバン行きで連中は牢のカギを捨ててしまう…」
「ニュート、私が何故君を敬愛していると思うかね?
私の知っている他の誰よりもだ____君は権力や名声を求めない。ただ、これは正しいことか?と自問する。
そして正しいなら、どんな犠牲もいとわずに実行する。」
「それは光栄です。でもダンブルドア、
失礼ですがどうしてご自身で行かれないのですか?」
ニュートの発言にダンブルドアは立ち止まり、
「私はグリンデルバルドと戦えない。」と断言をした。
「君でなければならないのだ……まぁ、そうだろうな。
私が君の立場なら、多分断る。
もう夜も遅い____おやすみ、ニュート」
ダンブルドアがそう言うと、姿くらましでその場から消えた。
「まったくもう!」
ダンブルドアの手袋がまた片方だけ現れ
安全な家の住所を書いた名刺を、ニュートの上着の胸ポケットに差し込んだ。
「……よし、早く僕も帰らないと。」
彼の最愛のコウヒ・ローズウィルが
料理を作っている姿を想像しながら、
ニュートはその場から姿くらましで消えた。