第5章 「出会ってはいけない運命」
「マクゴガナル先生!レストレンジがまた悪さを!」
「レストレンジ、お待ちなさい!
レストレンジ!!言う事を聞かない子ね、止まりなさい!
スリザリンは減点です。100点!200点減点!直ぐにここに戻りなさい!!」
マクゴガナルがグリフィンドールの生徒の呪文を解いて、口がきけるようにするとその生徒はレストレンジの悪口を言った事でまた口を閉じて黙らせた。
リタは、背後から聞こえる物音が気になり
階段を上ると物置の先客にニュート・スキャマンダーが居た。
水槽を二つ物置に隠していて一つにはオタマジャクシ、
もう一つにはストリーラーが入っている。
段ボール箱に布を敷くと、
そっと抱いている大ガラスの雛の巣を作っていた。
「スキャマンダー、どうして荷造りしないの?」
「家には帰らない。」
「どうして?」
「この子には僕が必要だ。怪我してる…」
リタは雛に興味を持ち、
ニュートになんの動物か聞き出した。
「大ガラスの子」
「大ガラスは私の家の紋章よ。」
「嗚呼、知ってた。コウヒもそうだからね」
「コウヒって…あのコウヒ・ローズウィルの事?」
ニュートは嬉しそうに、そうだと返事すると
カラスの雛の頭を撫でていた_________
「(きっと、彼はコウヒ・ローズウィルに好意を持ってるのね)」
リタはニュートの反応にすぐ気付き、
複雑な気持ちになりながらカラスの雛を手に乗せていた。