第5章 「出会ってはいけない運命」
橋の真ん中に怯え、凶暴になったズーウーが居た。
酷く傷つきもう走る事が出来ないが、
通行人に掴みかかろうとしている。
通行人は悲鳴をあげてその場から逃げ
車はキーッと急停車をする_________
鞄を下げたニュートが、50メートル離れた
橋の真ん中に姿あらわしをし後ろから
ティナとコウヒがジェイコブの腕を掴んで姿あらわしをした。
「ニュート、そこから離れろ!」
ニュートはゆっくり屈んで鞄を開けるが、
ズーウーが唸りながら身を伏せてニュートの方に歩み始めた
ニュートは直ぐに腕を上げると紐の着いた棒の先に
ふわふわのおもちゃの鳥をズーウーに見せた。
すると、ズーウーは目を丸くして鳥を追いかけ始めた。
そして突然飛び上がり、空を切ってニュートの方に飛んでくると鳥を鞄に落としズーウーはニシキヘビ程の尾をはたはたさせながら虹色の閃光となって鳥を追いかけた。
そして、ニュートはズーウーを鞄の中に入れる事に成功した。
見物者達が歓声を上げたが、警察のサイレンが聞こえ
すぐさま皆がニュートと共に姿くらましをした_______
その頃、闇祓い一行の不吉な行列が
ホグワーツ城に向かって行進していた。
教室の真ん中の場所が空いていて、
生徒達がダンブルドアの教えで楽しんでいると
大柄なマクラーゲンが、攻撃に対して身構えていた。
マクラーゲンとダンブルドアが円を描くように
お互いに回り込んで隙を狙っている。
「前の授業で君の犯した3つのミスは何かね?」
「はい、不意打ちでやられました。」
「他には?」
「攻撃をかわさないうちに反対呪文をかけてしまいました」
「よく出来た。最後の1つ……一番大事なものは?」
マクラーゲンは視線を逸らして考えたが、
その隙にダンブルドアの攻撃を受けてしまった。
「最初の2つのミスから学ばなかった、という事だ」
クラス中が笑っていると、ドアが開き
トラバース、テセウス、その他四人の闇祓いが入ってきた。
「ここは学校です。貴方方にはなんの権利も…」
「私は魔法法執行部の長だ。
何処にでも行く権利がある。出ていけ」