第4章 「貴方に会いに」
「レールは敷かれた…クリーデンスはその道を辿っている。
その先に私が居る。
そして彼の素性に関する数奇な輝かしい真実が。」
「奴が何でそんなに大事なのですか?」
「我々の大義にとって、最大の脅威は誰だ?」
クロールはグリンデルバルドの質問に
即「アルバス・ダンブルドア」と答えた。
「もし君に、彼の隠れているホグワーツに行って
奴を殺せと頼んだら…クロール、私の為にやってくれるか?
彼を殺せる唯一の生きた存在……それがクリーデンスだ。」
「本当にそう思われますか?クリーデンスが、
あの偉大なる____あのアルバス・ダンブルドアを殺せると?」
「あいつなら出来る。
その前にクロール、君は我らと共に見届けてくれるか?
__________どうかね?」
グリンデルバルドはクロールにそう
疑うように耳元に囁いた。
ニュートとジェイコブが鞄を下げてビーチー岬に
向かって歩いているとピケットがニュートの胸ポケットから顔を出し、欠伸をしていた。
「ジェイコブ、ティナとコウヒの事だけど…」
「気にするな。ティナは君に会うし、コウヒは心優しいからあの「スペルバウンド誌」?を見てもあまりなんとも思わないさ…
また五人一緒になれる。ニューヨークの時みたいにな、心配するなって」
「嗚呼…だけど、会えてないし…
ティナなんかそいつが闇祓いだって、クイニーがそう言った?」
「そう、闇祓いさ。だから何だって?
そいつの事は気にするな。」
2人は少し間をあけて再び歩き続ける
「二人に会ったら、なんて言えばいいのかな?」
「あぁ、そうだな…そういう事は前から決めておかない方がいい。いいか、その時に心に浮かんだ事に言えばいいのさ。」
ジェイコブのこの言葉に
ニュートは、とある魔法動物の事を考えていた。
「ティナの瞳って、サラマンダーみたいだよね。」
「それは止めておけ、…まさかコウヒにまでそんな」
「いや、コウヒはフェアリーのような透き通った瞳だよ」
「……その答えはいいと思うぞ」