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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

第4章 「貴方に会いに」


闇祓いに復帰したティナ・ゴールドスタインは、
私的な任務を果たす為にパリのカシェ街に来ていた。


ニューヨークの時より、エレガントで自信に満ちているが
個人的な悲しみを抱えている。


歩いている先に高い石の基台に据えられた、
ローブ姿の女性のブロンズ像がありマグルの格好をした魔女や魔法使いが、そこで姿を消していく。


彼女の周囲で音楽、笑い声、話し声がどっと湧き上がる。
横断幕に書かれた宣伝文句「摩訶不思議サーカス 奇形や半端者」
小テントは数張りがあり、大テントは中央になっている____








「コウヒ!!」




「ティナ、もうすぐクリーデンスがいる可能性のあるサーカスがショーを始めるみたいだから私達も行きましょう。」








テントの外で芸をする大道芸人達を
二人で目で調べながら通り過ぎる。
怪力の芸当を見せるトロール、酷く虐げられた半人間達
魔法族の血を引いていながら魔力を持たない下等生物_____




その中でも、コウヒは一匹の生物に目を通していた。
見事な中国の魔法動物、ズーウー
巨大な猫のような生き物で羽毛のようにふわふわした
長い尾を持つ____しかし、檻に閉じ込められていた。








「(ニュートが見たらカンカンに怒るでしょうね)」








彼女は一人そう考えていると、
目的地の大テントに着いた_______







「さあて、奇形と半端者のショー…
次に登場しますは____マレディクタス!!」







ここのサーカス団長、スケンダーが鞭を鳴らし
檻を見ると蛇革の衣装を身にまとった女性、ナギニが立っている。








「インドネシアのジャングルで罠にかかったこの娘は
なんと、血の呪いを持って生まれた。
こういう下等生物は、やがて永久に別の姿に変わる運命だ」







ティナとコウヒは見物客の後ろを回ってクリーデンスを探していた。同じテントの別の場所で、スーツを着込んだスマートな
アフリカ系フランス人のユスフ・カーマがスケンダーやナギニではなく誰かを探している。







「しかし、ご覧あれ…この美しさはどうです?
欲情を唆る……しかし、やがてこの娘は、永久に別の体に閉じ込められる。眠る時…メダム メシュー……この娘は夜な夜な別の姿を変え________」
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