第4章 悪魔と、死神と、切り裂きジャック
「(あぁ……ん、ん……んぁ!!)」
ベッドがギシギシと軋む音を立てている。
マリアンヌの細い腰を掴む力も、キツく締まった膣内にその熱源を往来させる速度も、愛しい存在を見つめる黄緑色の燐光も、いつもとは比べものにならない程激しかった。
こんなアンダーテイカーは初めてだ。
きっと今での行為は、アレでも自分を想い手加減してくれていたのだろう。
「……マリアンヌ……愛してるよ……」
「(はぁ……あぁん…アンダーテイカー…さん…)」
アンダーテイカーはマリアンヌが中途半端に脱がせたままの姿で荒々しくその身体を貫いている。
愛の言葉を紡ぎながら不敵な笑みで自分の中を往来させる動きはとても淫猥で、マリアンヌの心を猛烈に興奮させた。
「マリアンヌ…受け取っておくれ…」
2度目の吐精を受け止めると、普段なら肩で息をしグッタリしているところだ。
しかし、マリアンヌの想いに全力で応えてくれているアンダーテイカーに、マリアンヌの情欲はさらなる火を燃え上がらせてしまい、今度は再びアンダーテイカーを押し倒すと、その上に跨り自ら性の快感を欲しがった。
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押し倒されては押し倒すという、激しい愛の確認作業は日が昇る直前まで続けられた。
いつもは根を上げ途中で意識を失ってしまうマリアンヌだったが、よほど過去の傷を埋めるものが欲しかったのだろう…アンダーテイカーの容赦のない愛攻めに気をやることなく全てを受け止め、つい先程やっと終了となった。
少しカーテンをあけると、日の光がうっすらと入り込み、マリアンヌの寝顔を薄く照らしている。
その表情はまだ不安げで深い苦しみを抱えている様だったが、アンダーテイカーはそんなマリアンヌの寝顔を優しく撫でながら満足そうに微笑む。
「マリアンヌ、再び心が壊れてしまったのなら、その心が埋まるまでまた何度でも小生を求めればいいさ〜」
アンダーテイカーは軽くマリアンヌの身体を拭いてやると、布団をかけてやり自身は新しい着替えを手に風呂場まで向かっていった。