第4章 悪魔と、死神と、切り裂きジャック
「(はぁ……はぁ……)」
肩で息をしながらアンダーテイカーに深い口付けをすると、繋がった結合部から2人の愛液が溢れ出てくる。
しかし、それでは気が済まないとばかりにマリアンヌは再び身体を起こすと今度は自身の花芯を擦り付けるように前後に動き始めた。
しかし…
「……マリアンヌ。気持ちよかったよ……でもマリアンヌばかりにさせるわけにはいかないな〜次は小生の番にしておくれ。」
「(……え?)」
ゆらりと身体を起こすと、マリアンヌの両腕を掴んで今度はアンダーテイカーから唇を奪い舌をねじ込んだ。
「(……ん…んん……)」
息が苦しくなってもなおも侵入してくる舌にマリアンヌは必死に応えながらなんとか鼻から酸素を取り入れる。
ようやく唇が解放されるとアンダーテイカーはマリアンヌを横抱きに抱えて寝室まで一目散に急いだ。
──ドサッ──
ベッドに押し倒され、アンダーテイカーを見上げると、その顔も身体も、いつもと変わらず美しい。
マリアンヌは息を上げたまま、涙を流したまま、アンダーテイカーの手を掴むと自分の気持ちを正直に伝えた。
「(アンダーテイカーさん…私…怖いんです…)」
「……何が怖いんだい?」
「(私だって一刻時を違えれば、あの殺された娼婦達の様になっていたかもしれないんです……)」
「でも、今のマリアンヌには小生がいるじゃないか?」
アンダーテイカーは優しく涙を拭ってやるが、それは止まることなく次から次へとこぼれだす。
「(本当ですか?!本当にアンダーテイカーさんは私の側にいて下さいますか?ずっとずっと…)」
「あぁ、側にいるさ〜、マリアンヌがもう嫌だと言ってもね。小生は離すつもりはないからね。」
「(…私はもうアンダーテイカーさんだけが側にいてくれれば何も望みません…人間なんか…もう信じない…もう、関わりたくありません…)」
再びマリアンヌはしゃくり上げながら泣き出してしまった。