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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト




アンダーテイカーのたっぷりとした銀髪はとても艷やかで女のマリアンヌでも羨ましく思ってしまうほど美しかった。

丁寧に毛先まで洗って流すが、こんなにも長い髪の毛をどうやってまとめたらよいのか、不器用なマリアンヌはまごついてしまう。


「マリアンヌ、髪はこのままでいいからこっちにきて身体を洗っておくれ。」


アンダーテイカーは振り返り、背後に立っているマリアンヌを見ると、石鹸をつけたタオルを手渡し自身の前に誘導した。


「(!?)」


前髪をかき上げたアンダーテイカーの素顔と目が合い、思わずドキリと胸が鳴ってしまう。


こんな明るい所で彼の素顔を見るのは久しぶりだった。

不敵な笑みで自分を見つめる妖しくて美しい死神。

左のこめかみから右の頬にかけて残っている謎めいた傷跡ですらアンダーテイカーの魅力を引き立てているようで、マリアンヌはその妖艶さに逆らうことができず、従うように足が動いてしまった。


バスチェアに座っているアンダーテイカーの前に立ち、肩から腕、胸元など、丁寧に洗っていくが、こんなにも明るい所でまじまじと彼の裸を見たことなど今まであっただろうか…

目のやり場に困ってしまったマリアンヌは、目をそらしながら膝をつき、洗う部位をどんどん下げていった。

床のタイルの方を見つめながらやっとの思いで足元まで洗い終え、シャワーを出そうとするが、その手を掴まれ制止されてしまう。


「マリアンヌ〜ココ、洗い忘れてるよ。」


アンダーテイカーの指差す場所は見なくても分かったが、明らかに質量を増したソレは、いやでも視界に入ってしまう。


「(…………!)」


洗い忘れているも何も、どういう行動を取れば正解なのだ?自分の心拍数がどんどん上がってくるのがわかる。

今更だが時間を稼ぐこの作戦は凶とでてしまったのだろうか。

しかし洗うと言ってしまったのだ。

どうして良いのかなど分からなかったが、持っていたタオルでそのそそり立つモノを優しく洗おうとすると、意外にもアンダーテイカーは助け船を出してくれた。


「マリアンヌ、タオルは使わなくていいから手で石鹸を泡立ててごらん。」


マリアンヌは言われた通りに石鹸を手に取った。







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