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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト






「(……………)」


背の高いアンダーテイカーのローブを少し背伸びをしながら脱がせた。

男の服を脱がせるなど初めての事だ。
緊張して少し手が震えてしまう。

やっとのことで、ローブを脱がすが、その下にも詰め襟で、丈の長い喪服の様な服を着ている。しかし、あと何枚着ているのかはよく分からなかった。


「(アンダーテイカーさん!やっぱり…もう一枚、私にやらせてください…)」


するとマリアンヌはアンダーテイカーの返事も待たずに襟元のホックに手をかける。
ボタンを外しながらアンダーテイカーの顔を見上げると、前髪の隙間から除く黄緑色の瞳はこの状況を楽しんでる様に見えた。


「今日のマリアンヌはずいぶんと積極的だね〜、小生嬉しいよ。」


次々と自分の服を脱がしてくれる可愛いマリアンヌの姿を見ると、アンダーテイカーは楽しくて仕方がなかった。



────────────────



1枚ずつ脱がし合いながらお互いに裸になれば、マリアンヌは顔を赤らめ目をそむけてしまう。
しかし、アンダーテイカーが浴室をあけると、中は湯気が充満していて、白く曇っていた。


「(……なにこれ?)」


いつもと違う様子の浴室に一瞬呆然としてしまう。


「マリアンヌが恥ずかしがって、小生と話もしてくれなくなっちゃったら寂しいからね〜、ちょっとした工夫をしておいたよ。」


そう言いながら先に浴室に入ると、白くこもった湯気で、アンダーテイカーの身体は白く曇って見えた。


おそらく熱めの湯を長めに出し続けて湯気でいっぱいにしておいてくれたのだろう。

これなら自分も同じように白い湯気が少しは身体を隠してくれるはずだ。

すると、マリアンヌはアンダーテイカーの後を追いかける様に浴室に入ると、これ以上湯気がもれぬ様にパタンと扉を閉めた。


「ヒッヒッ、お気に召してくれましたかな?」


「(こ、これなら少しだけですが、恥ずかしさは軽減されました…)」


「そうかいそうかい、じゃあここに座って〜小生がキレイに洗ってあげようね〜」


アンダーテイカーはマリアンヌをバスチェアーに座らせると、シャワーを出し髪を洗い始めた。





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