第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト
「もう、マリアンヌは本当に恥ずかしがり屋さんだね〜まぁそんなマリアンヌも小生大好きなんだけどね。じゃあこういうのはどうだい?」
「(………!?)」
何か恥ずかしさを軽減させる案でもあるのかと少し期待もしたが、よくよく思い返せばアンダーテイカーの提案はいつもマリアンヌにとって悪い条件のものばかりだ。
そのため少し身構えてしまう。
「小生とマリアンヌで、お互いに1枚ずつ脱がせていけばいい〜」
「(え?え〜〜?!)」
マリアンヌはブンブンと手を振り首を振る。
「だって、マリアンヌは先に裸になるのが恥ずかしいんだろ?この方法なら裸になるのはほぼ同時さ〜」
いい提案だとばかりにアンダーテイカーはボタンの続きを外そうとすると、その手を掴まれてしまった。
一瞬真顔になるアンダーテイカー。
しかしすぐにまた妖しい笑みを浮かべマリアンヌに囁く。
「そうかい。脱がせるのはマリアンヌが先が良かったんだね〜。小生は別にかまわないさ〜」
「(…………!!?)」
何故?何故そうなるのだ?!
アンダーテイカーの都合の良すぎる解釈に全くついて行けないマリアンヌであったが、当の本人は軽く両手を広げてマリアンヌが脱がせに来るのをワクワクと待っている様だ。
しかし、風呂には裸にならなければ入れない。
マリアンヌは仕方なくアンダーテイカーに近づくと、まずは首や腰まわりに付けている装飾品を外し、グレーのストールをシュルリとほどいた。
「じゃあ、つぎは小生の番だね〜」
待ってましたとばかりにアンダーテイカーはマリアンヌの服に手をかけようとするが、マリアンヌは全力で防御する。
「(まっ、待ってください!!明らかにアンダーテイカーさんの方が着てる枚数多いのでずるいです!ローブまで脱いでもらいます!!)」
アンダーテイカーの服の構造を実はよく分かっていないマリアンヌだったが、自分に分が悪いのは明らかだ。
マリアンヌはローブを掴んでアンダーテイカーを見上げた。
「仕方のないお姫様だね〜、じゃあ特別サービスをしてあげるよ。これも脱がせておくれ。」
アンダーテイカーは自分を見上げるマリアンヌの顎を指で撫でると、快く了承をした。