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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト



「そうかい?そう言ってくれるのかい?」


『もう1回お願いしてごらんよ!きっとマリアンヌは恥ずかしがってるだけで、本当はアンダーテイカーと一緒に入りたがってるはずたよ!』


「(…えぇ……。)」


「そうかい、そうなのかい?」


その勝手な解釈に突っ込まずにはいられない……
しかし、チラチラとこちらの様子を見ながら披露される腹話術にさすがのマリアンヌも観念すると、アンダーテイカーの前に膝をつき一緒の入浴を了承した。


「(わ、わかりましたから、もう変な腹話術はやめてください……。一緒に……入りましょうか……)」


すると、今の今までシクシクとうなだれていたアンダーテイカーだが、マリアンヌの返事を聞くと、手のひらを返したように悪い笑みで口角を上げた。


「本当か〜い?そしたらお風呂の用意は小生がしてこよう。洗い物が終わったらすぐにお風呂においで〜。」


すっくと立ち上がると、アンダーテイカーは左腕で人体模型を抱えて、右手でかぶり直した帽子のツバをきゅっと掴むとキッチンから出ていってしまった。


「ヒッヒッヒッ…」


出ていく間際に覗かせた口角と瞳からは、今のが全て策略だったとものがたっている。


「(……はぁ…またやられたぁ……)」


マリアンヌはフラフラとシンクに戻ると残りの食器を洗いながらため息をついた。









食器洗いを終え、脱衣所の扉をあけると、アンダーテイカーは鼻歌を歌いながら編まれている長い三つ編みをといているところだった。


「やっとお姫様のお出ましだね〜、小生楽しみに待っていたよ〜♪」


この様子だと、先程のは完全に演技であったと容易に推測ができる。

これから自分はどうしたらいいのだ?
アンダーテイカーが見ている前で服を脱ぐのか?
そんな事…できる訳がない。

呆然と立ち尽くしていたその時だった。


「それじゃあ、小生が脱がせてあげようね〜」


アンダーテイカーはマリアンヌに近づくと、背中のボタンに手をまわし素早く外していった。


「(まっ!待って下さい!)」


自分で脱ぐのも恥ずかしいが、目の前で裸にさせられるのももっと恥ずかしい…


いったいどうしたら良いのだ。






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