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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト



「厳しい事言わないでおくれよ〜ニナ。マリアンヌは小生の大事なお姫様なんだからね。」


「ハンッ、たく何から何まで気に食わないヤツだわ!!!」


「ヒッヒッ、今日は遊びに来たついでに新しい服もお願いしようかな〜。ニナ、夏と秋用の服を数着頼むよ。」


「また色は黒なのかしら?」


「マリアンヌの好きな色にしてやっておくれ、あとはニナに任せるからさ〜」


黒の服は昨年の物がまだ綺麗に着れる分がクローゼットに入っている。
それにマリアンヌはもう成長期を過ぎているため、キツくて着れなくなってる事は無いはずだ。

アンダーテイカーはピンクのワンピースが予想以上によく似合っているマリアンヌの姿を見たら、他の色の服を着たマリアンヌも見たくなってしまったのだ。


すると、人目もはばからずキラキラの笑顔で飛びついてきたのはまさかのマリアンヌであった。


──ドンッ──


「!?」

まさかの衝撃にアンダーテイカー愛用の帽子が落ちてしまう。
ギュウッとか細い腕で抱きしめられたかと思ったらパッと離れて手を取られる。


「(私の好きな色を選んでいいんですか?本当にいいんですか?何色でもいいんですか?あの…えっと…その…)」


興奮してるのか、一心不乱に指を動かしている。


「ヒッヒッヒッ、そんなに慌てなくても大丈夫だよ。マリアンヌの好きな色をニナと一緒にお選びよ。」


「(………………………。)」


しかし、最後に震えるように書き綴った言葉と、自分を見上げるマリアンヌの頬を赤くさせた顔をみたら、先程やっとの事で鎮めさせた欲望がまたドクンと火を付けてしまいそうになった。



──アンダーテイカーさんは、何色が似合うと思いますか?──


「………?!」


もしかしなくても今マリアンヌは、自分を喜ばせる服が何色であるのかを知りたがっているのだろうか。

……なんて事だ。

買ってやると言ってるのだから好きな色を選べばいいものを……

「せっかくマリアンヌが着るものなのに、小生が選んでしまっていいのかい?」

反対の手で頭を撫でてやりながら問いかけると、はにかむように笑いながらマリアンヌは答える。




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